英彦山~KAJITANIレポート(№5)

KAJITANIレポート(№5)

先日(4月4日)、情報宣伝委員長を英彦山に案内しましたが、田川地域情報として英彦山について紹介するよう依頼されましたので、レポートします。

英彦山全景です。

英彦山

添田町と大分県中津市の境(未確定)に位置し、北岳、中岳、南岳の3つの峰からなります。
さて、ここで、いきなり問題です。(田川地域情報検定)
英彦山は、南岳が一番高いのですが、標高は次のうちどれでしょうか
A 1,500m
B 1,200m
C 1,199m

英彦山 標高

正解は、「B」
といいたいところですが、
2014年4月1日から、国土地理院の標高見直しにより1m低い「1,199m」になりましたので「C」が正解です。

なお、今回、登山はしませんでしたが、別の機会に情報宣伝委員長が一人でチャレンジするそうです (*´∀`p〃qパチパチパ

 

ということで、今回は、案内した英彦山神宮参道周辺をレポートさせていただきます。

参道の上り口にある国指定重要文化財「銅の鳥居」(かねのとりい)です。

英彦山 銅の鳥居

この鳥居は、1637年(寛永14年)肥前藩主(今の佐賀県)、鍋島勝茂公によって寄進された青銅製の鳥居で、銅と書いて「かね」と読みます、ちなみに寄進される前は鉄製だったそうです。
漢文風には「銅華表」と呼ばれ、高さ6.9m 柱の周りが3mあり、形式は、いわゆる明神鳥居ですが、両脚の柱の頭の部分に台輪がついていることから台輪鳥居とも呼ばれています。

銅の鳥居に掲げられている英彦山の象徴ともいえる勅額です。

英彦山 勅額アップ

勅額とは、天皇の直筆の額(又は勅賜の額)のことで、ここで諸説ありますが、「英彦山」の表記について説明しますと、元々、英彦山は、祭神が天照大神(あまてらすおおみかみ)の子、天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)であることからから日の子の山すなわち「日子山」と呼ばれていたそうです。

銅の鳥居-英彦山

「彦山縁起」によりますと、819年(弘仁10年)に嵯峨(さが)天皇の詔(みことのり)により「日子」を「彦」に改め、「彦山」となったそうです。
後世になり「彦山縁起」を目にした霊元(れいげん)法皇が、彦山に鳥居の額を寄進するとのことから、1729年(享保14年)に勅額に「英」(※すぐれたことを意味する)の1字を授けた「英彦山」とするとの院宣(いんぜん)を出し、5年後の1734年(享保19年)に勅額が銅の鳥居に掲げられました。
以後、読み方は“ひこさん”のまま英彦山と表記されるようになりました。

英彦山銅の鳥居

この額は、上部横幅は約2m、高さが約2.4m、下部横幅が約1.3 mあり、額縁には8箇の菊花御紋章を配し、「英彦山」の3文字は一乗院ノ宮の御清書を象ったものだそうです。

なお、勅額が掲げられる前には、現在は勅額の裏にあるこの丸い金属板が掲げられていたそうです。

英彦山 勅額裏の丸い金属板アップ

 

銅の鳥居から少し上がったところにある福岡県指定有形民俗文化財「財蔵坊」です。

英彦山 財蔵坊
坊とは山伏が生活していた住居のことでもあり、現在、当時の坊舎の原形を残しているのは、この財蔵坊だけになっています。
2013年(平成25年)の秋には茅葺屋根のふき替えを行っています。

財蔵坊 英彦山

この日は、あいにく臨時休館でしたが、開館時期(土日10時~15時・冬期休館)には中を見ることもできます(添田町民俗歴史資料館)

英彦山財蔵坊

 

このまま、参道を上りたかったのですが、石段が900段近くありますので、情報宣伝委員長たっての願い(笑)により途中から、英彦山スロープカーを利用しました。

英彦山 スロープカー

英彦山スロープカーは、2005年(平成17年)10月に開業しました。
以前は、銅の鳥居から英彦山神宮までは、石段を歩いて1時間近くかかりましたが、今ではスロープカー(有料)を使って15分で行くことができるようになりました。

スロープカー 英彦山

 

国指定重要文化財「英彦山神宮奉幣殿」です。

英彦山 奉幣殿

奉幣殿は、明治維新までは大講堂と呼ばれていました。
社伝によれば、740年(天平12年)建立とのことですが、現在のものは、1616年(元和2年)、当時の小倉藩主、細川忠興公によって再建されました。

英彦山奉幣殿
江戸初期の和風建築ですが、作風はそれ以前の桃山風の遺構と呼ぶにふさわしい建物で、見る者に雄大な印象を与え、華やかな装飾はありませんが、それがかえって風格のある感じになっています。

社殿にある一株の万年青(おもと)の透かし彫りです。

英彦山 奉幣殿 万年青の透かし彫り

 

参道は、ちょうどミツマタが見ごろでした。

ミツマタ 英彦山

これについては、4月5日の記事にも写真があります。

英彦山 ミツマタ

 

なお、4月11日(土)、12日(日)には、田川地区の神幸祭の始まりとなる英彦山神宮神幸祭が行われます。

4月11日(土)13時 神輿お下り 奉幣殿を出発し、参道の石段を銅の鳥居近くの御旅所へと下ります。
4月12日(日) 13時 神輿お上り 御旅所を出発し、奉幣殿へと石段を上ります。

英彦山 参道

・・・・・・・・・・・・・・・

KAJITANI君、先日は添田公園、そして英彦山を案内してくださってありがとうございました。

英彦山に足を運ぶ機会がほとんどなくて、
田川に住んでいながら、英彦山は遠い存在でした。

すごいガイドのおかげで☆
今まで知らなかった英彦山のことが身近に感じられるようになりました。

でも。
英彦山登山、私にはとても無謀な挑戦に思えてきましたので、
スロープカーで行ける奉幣殿までで満足したいと思います(笑)

今回も詳細なレポートをありがとうございました!!
m(_ _)m

 

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